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会社経営と税金の関係

会社経営と税金
会社経営で避けて通れない問題に税金があります。皆さんは税金、経営者の方なら法人税についてどのような考えをお持ちでしょうか。ご存知のとおり法人税は会社の利益に課税する税金です。会社が利益を上げてそれを蓄積していく過程が会社の成長ですから、法人税は会社の成長を阻害する大きな要因なのです。ではこの税金とどのように付き合うべきなのでしょうか。

節税に成功し経営に失敗する
現在も設備投資に対する減税措置がとられていますが、減税効果に目がくらみ月商の何か月分にもなる設備を入れて見たはいいが、投資分の回収もできずに、結局会社の財務内容もがたがたになってしまう。実はこのような本末転倒の話が多いのです。立派な本社の社屋を建てて数年で倒産する企業などはまさにその典型です。いったい何がいけなかったのでしょうか。単に事前の投資効果の測定が甘かったのでしょうか。それもあるでしょう。しかし、経営上本当に必要なことは何か、当社に不足しているものは何か、当社はどのように進むべきなのかという問題について会社を取り巻く環境の分析をしながら検討した結果ならばこのようなことにはならなかったはずです。

節税と経営計画はワンセット
上記の事例からいくつかの教訓を得ることができます。
1.<税金の視点から経営上の判断をしてはいけない>
節税第一、経営第二になっていることが本末転倒の原因です。赤字の会社には法人税はかかりません。多額の税金を納めることより、税金が納めたくても納められなくなる状況を心配してください。
2.<無計画な投資はギャンブルに等しい>
本当に必要かどうかの検討を高い視点からしなくてはなりません。そして経営課題の中から今このときに必要なものに優先順位をつけていきます。場当たり的な事をせず、会社の将来に貢献する費用を目的に沿って計画的に使うことが結果的に「本当の意味での節税」になるのです。
3.<会社には経営計画が必要です>
経営計画を作成する過程が会社の進路を決める過程です。経営計画にないことを節税のために実行するのは会社にとって「無駄なこと」または「検討不足なこと」として慎むべきです。そしてこれまでの話でお解かりのとおり経営計画のない会社に「本当の意味での節税」はありません。